9月に急死した宝塚歌劇団員の問題で、遺族側の弁護団と宝塚歌劇との3回目の交渉は1月にも行われたとの報道がありました。遺族側は「以前より前進した」と評価するものの「不一致点が相当残る」として誠実な対応を改めて求めています。
そこでカギとなるのが宙組の先輩劇団員である「トップ男役の芹香斗亜さん」と「組長の松風輝さん」がパワハラを認め謝罪するかどうか?になります。
この記事では「1月の宝塚歌劇団と遺族サイドの交渉過程やトピック」「芹課斗亜さんが謝罪を拒む理由」「芹課斗亜さんには退団しか道はないのか?」に関して考察してみました。
1月の宝塚歌劇団と遺族サイドとの交渉過程やトピックは?
週刊文春や一部報道によると、1月の劇団と遺族サイドの交渉過程やトピックは以下の通りです。
1月22日(宝塚市内の宝塚歌劇大劇場応接室にて)
村上浩爾理事長と芹香斗亜(宙組トップスター)さんと松風輝(宙組組長)さんが会談。
会談の内容は「親会社(阪急阪神ホールディングス)と宝塚歌劇団が、遺族に対しパワハラを認め謝罪することと、劇団員にも謝罪してもらいたい」ことを二人に相談した模様です。
問題は「劇団員は誰が謝罪するのか?」ですが劇団(村上理事長)は二人の意向を尋ねたようです。
これは明らかに「芹課斗亜さん」と「松風輝さん」に謝罪してほしいと受け取れます。しかし二人はこの提案に難色を示し、結論に至らなかったようです。
1月24日(大阪にて)
代理人弁護士と宝塚歌劇団サイドが会談。この会談には亡くなった女性劇団員の母親と妹も出席したと報道されました。
会談では「お互い合意に達し本件を解決したい。しかし不一致点が相当数存在する」ことが確認されたようです。
不一致点とは「宝塚歌劇団サイドはパワハラを認め謝罪したい。しかし劇団員は誰が謝罪するのか?」が打ち出せなかったからだと思われます。
週刊文春の報道によると「宙組で二人を除く劇団員全員が謝罪に同意している」とありました。
ということは「ヘアアイロン」事件の当事者とされる天彩峰里さんも謝罪に同意していることになります。
次回の劇団と遺族代理人との打ち合わせは「2月末までに」実施されるようです。
劇団HPでは宙組の次回公演(ミュージカル Final Fantasy XVI)が5月17日~6月23日(宝塚大劇場)と7月13日~8月25日(東京)が発表されています。
この公演前に宝塚大劇場に併設の「バウホール」でコンサート(芹香斗亜さんが主役の一人を務める)実施し、そのためその練習を2月1日から予定だったようですが、1月22日の会談が不調に終わったことから練習は中止になった模様です。
このまま芹香斗亜さんと松風輝さんの謝罪が見込めないと、事態はまた暗礁に乗り上げそうですね。
芹香斗亜さんや松風輝さんが謝罪を拒む理由は?
宙組のトップスターと組長がパワハラを認め、謝罪することは自身の進退問題につながります。これはつまり二人の退団問題に直結することになります。
二人は村上理事の相談に難色を示したそうですが、二人ともこのまま謝罪しないで事態が収束すると思っていたのでしょうか?
昨年の宝塚歌劇団の対応が「パワハラはなかった」と表明していたので「最後まで自分たちを守ってくれる」と考えていたのかもしれません。
二人は本当に亡くなった劇団員に対し、謝罪する気持ちはないのでしょうか?
心のどこかに劇団員に「申し訳なかった、ごめんなさい」との気持ちが残っていると信じたいと思うのは私だけでしょうか?
芹香斗亜は退団するしか道はないのか?
では芹課斗亜さんはパワハラを認め謝罪した場合、退団するしか道はないのでしょうか?
普通に考えればそうした場合劇団に残るのは難しいと思います。
しかし芹香斗亜さんが謝罪した後、宝塚歌劇団が「これまでの責任は宝塚歌劇団にもある。本当に申し訳ありませんでした。これから宝塚歌劇団と劇団員で新しい宙組を再建したいと思います。」と芹香さんと松風さんと共に謝罪し、二人を擁護する形で謝罪すれば、二人は劇団でこれからも活動できるのではないでしょうか?
ご遺族は二人の退団よりも「パワハラを認め真摯に謝罪してもらう」ことを望んでいると思います。
劇団サイドも二人に謝罪を丸投げするのではなく「一緒に謝罪して今後もサポートする」ことを二人に説明して安心させることが大事だと思います。
逆に言うとこれしか方法が無いと思います。
この形で謝罪できれば今後の宙組の展望も見えてくる気がします。是非劇団の親会社である「阪急阪神ホールディングス」の角和夫会長も人肌脱いでほしいと思います。
まとめ
この記事では「1月の宝塚歌劇団と遺族代理人との会談等の内容」、「芹香斗亜さんが謝罪しない理由」「芹香斗亜さんは退団するしかないのか?」を考察してみました。
記事にも書きましたが芹香さんが退団しない方法はあると思います。そのためには彼女が真摯に謝罪しその上で劇団もパワハラの責任は劇団にもあることを認め、彼女を護ることをしっかり表明してほしいと思います。
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