六価クロムまみれの猫がかわいそう!?六価クロム何につかう?致死量は?

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事件

3月に広島県福山市のメッキ工場で、有害物質の「六価クロム」槽に落ちて逃げた猫が、4月30日に近くの木材加工工場で死体となって発見されました。ニュースを見聞きした多くの人々から悲しみの声があがっていました。

この記事では「六価クロムとはどんな有害物質なのか?」「人体への影響」や「致死量」等を調べてみました。

猫はどんな猫で、なぜ落ちた?

 

まず工場内の六価クロム槽ですが大きさは縦2m,横2.2m, 高さ3.4mの大きさでした。当時メッキ用の液体が槽の70%入っていたと伝えられています。

防犯カメラには3月10日21時30分頃、工場から外に走り去る猫の姿が映っていたようです。

工場はカギがかかっていたでしょうから、猫は窓や裏口等の隙間を探して侵入したと考えられます。行動力があり槽にも上がっているので若い猫だったのではないでしょうか。

なぜ猫はメッキ用液体の入った槽に乗った(ジャンプした)の?

猫は好奇心が旺盛で高いところが大好きです。高いところに移動すれば周囲の様子も確認できます。また槽の温度は約50°なので登ったのは「暖を取るためではないか?」とも言われています。

槽は大きいので通常シートか何かが被せてあると思われます。なので猫は槽の端の方から乗ったと予想されます。

そのあとバランスを崩したかシートも落ちて猫は槽の中に落ちます。

やっとのことで槽から抜け出して工場を21時30分頃走り去りました。工場には六価クロムの影響なのか黄色い猫の足跡がのこっていました。

その後ニュースで今回の件が報道されましたが、約3週間猫の報道はありませんでした。

毛づくろいは?

猫は毛づくろいをする動物です。毛づくろいして毛に付いたニオイや汚れを取り除こうと懸命だったと思います。実際手先、肉球、腕、手足など体の全体を「毛づくろい」して体に六価クロムを取り込んだ可能性が高いでしょう。

猫ちゃんは食べ物はどうしていた?

猫は肉食なのでネズミ、トカゲ、蛙や虫などを食べます。しかし今回の猫ちゃんは体調も優れず捕食はきつかったことが予測されます。そうすると人の食べ残しや犬のえさなどで食いつないでいたのではないでしょうか?(尚若くて健康な猫は2日位は食べなくても平気のようです。)

猫は体調が悪くなるとどうするの?

猫はお腹を守るように丸くなったり、うずくまったままの姿勢で休むようになります。

そして猫の落下から約50日後の4月30日午前8時30分頃に、工場から約270m離れた木材工業の工場から「該当と思われる猫の死骸」が発見されました。

猫が長らく見つからなかったのは、「猫は具合が悪くなると、暗い一目につきにくいところに籠る」習性があるからかもしれません。

槽に落ちてから猫はかなり苦しかったと思います。本当に「可哀そう」としか言いようがありません。猫のご冥福を祈ります。

六価クロムを生産していた会社は?六価クロムとはどんな有害物質なのか?

 

今回の事件の現場は「株式会社 野村鍍金(メッキ)福山工場」でした。

野村鍍金の会社概要は以下の通りです。

企業名:株式会社 野村鍍金
本社住所:大阪市西淀川区姫島5-12-20
創業:大正5年6月
設立:1942年11月12日
資本金:1600万円
従業員数:265名
事業所:大阪工場、福山工場、鹿沼工場、神戸三田工場、東日本営業部

営業品目:
1産業機械向け表面処理加工及び研磨  
2産業用機械製品の設計及び製作 
3表面処理プラントエンジニアリング 
4表面処理技術コンサルタント
5新分野開発

会社概要から「野村鍍金」は老舗のメッキ技術専門の会社だとわかります。おそらく多くの熟練の技術者さんがいると思われます。

六価クロム

クロムは岩石や土壌、火山灰など自然界に存在する元素で、「三課クロム」「六価クロム」「金属クロム」に分類されており錆びにくいのが特徴です。

六価クロムはクロム化合物で酸化数が6となっています。鉄との合金で使用されたり、酸化剤として金属洗浄やメッキ加工に使用され様々な工業で重要なポジションにあります。

具体的にはステンレス鋼の材料やメッキ、金属や木材に使用する塗料などが挙げられます。

六価クロムの人体への影響と致死量

 

六価クロムは強い毒性があり、肺や胃腸の傷害や皮膚炎を引き起こします。また「発がん性」も指摘されておりアスベストと並ぶ2大発がん性物質です。

身体に付着すると炎症をおこしたり、吸い込むと呼吸器系の障害も発生する可能性があります。一定量以上摂取すると肝臓不全や血液不順となり死に至ることもあります。

このように六価クロムは人体に影響を及ぼす有害物質です。また排水や廃棄物として排出されると土壌や水中に入りこみ生態系にも影響を及ぼします。

以上のように六価クロムの毒性は極めて強く、六価クロムの致死量は0.5~1グラムです。

まとめ

 

この記事では3月10日に広島県福山市のメッキ工場の「六価クロム槽」に猫が落ちて逃げ出し行方がわからなかった事件に関して「猫はどんな猫で、なぜ落ちたのか?」「六価クロムを生産していた工場の会社と六価クロムはどんな物質なのか?」「六価クロムの人体への影響と致死量」について調べてみました。

この事件の猫ちゃんはまさか自分が落ちた槽は六価クロムとは思わなかったでしょうね?また工場から逃げ出した後、懸命に毛づくろいしていたのでしょうね、あ~考えるだけでとっても猫ちゃんが可哀そうです。猫ちゃんのご冥福を心からお祈りします。

スギヒロ

●オーバー60のオヤジブロガー
●片岡鶴太郎さんの「失敗して当然」「くじけて当然」「ひたすら続けて反復する」の言葉が好きで記事を書いてます。
●好きなことは「ロックミュージック」「旅行全般」「珈琲」「人と会話したり相談に乗ること」です。
●40代以上のサラリーマンの人達に「エンタメ」「スポーツ」「事件」記事を読んでちょっと息抜きや暇つぶししてもらえると嬉しいです。

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