パリ五輪に出場する女子レスリング「フリースタイル」選手の6人中5人は世界選手権で優勝を手にしています。唯一優勝していないのが62kg級の元木咲良(21)選手です。
しかし元木咲良選手も十分金メダルを狙える位置にいます。この記事では元木咲良選手の「wikiプロフィール」「レスリングの特徴」「父親」に関してまとめてみました。
元木咲良選手のwikiプロフィール
レスリング女子 櫻井つぐみと元木咲良 パリ五輪金へ意気込みhttps://t.co/UskI9wJBoO #nhk_news
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以下が元木咲良さんのwikiプロフィールです
本名:元木咲良(もときさくら)
出身:埼玉県
生年月日:2002年2月20日(21)
身長:160cm
家族:両親と妹の4人
性格:ネガティブ思考になる時もあるが負けず嫌い
レスリング階級:62kg級
小学校:埼玉県和光市立広沢小学校
中学校:埼玉栄中学校(私立)
高校:埼玉栄高等学校(私立)
大学:育英大学
現在:育英大学助手
元木咲良さんは、幼い頃から「和光クラブ(自衛隊体育学校の選手も使用)」でレスリングを
始めました。これは自衛隊体育学校出身で海上自衛隊第3術科学校 体育教官である父親の康年さん(53歳)の影響が大きいと思われます。
咲良さんの妹、日陽里(ひより)さんとは2歳違いですが妹さんもレスリングをしています。
(妹さんも埼玉栄中学、高校、育英大学に進学しています。)
咲良さんが埼玉栄高校の出稽古で育英大学に行ったときレスリング部の柳川美麿(よしまろ)監督の熱心な指導を見て感じるところがあり、育英大学への進学を決意したようです。
育英大学からパリオリンピックには元木咲良さんと57kg級の櫻井つぐみさんの二人が出場します。
元木咲良選手のレスリングの特徴
【レスリング】パリ五輪代表・ #桜井つぐみ&元木咲良を生んだ育英大の〝世界一の練習〟|東スポWEB https://t.co/UkCZZEpQKy
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1得意技
元木咲良さんの時間をかけて取り組んでいるのが「アリエフ」という技です。
【アリエフ】
比較的新しい技で東京五輪で銀メダルだったハジ・アリエフ選手(アゼルバイジャン)が
編み出したとされる技です。
まだこの技を使いこなし、指導できる人材は少ないようです。技の流れとしては以下のようになります。
①片手で相手の頭を押し下げる
②相手がその後立ち上がろうとするときに、相手のかかとに手をかけ引き寄せて倒す
③相手の背後に回り持ち上げたり、自ら回ったりして得点する
元木咲良さんは技を体に染み込ませ、磨くべく「間合い」「腕の角度」「タックル」の研究を
重ねているようで大学ノート20冊分に気づきや課題等を書き溜めているようです。
是非パリ五輪の舞台で元木咲良選手が「アリエフ」でポイントを重ねるシーンを観たいものです。
2怪我
元木咲良さんは高校、大学の2回膝に大きな怪我を負いました。
1回目は2018年秋に膝と肩を負傷して手術を行い1年間のブランクがありました。
2回目は育英大学2年の2021年に右ひざの前十字靭帯を断裂、復帰まで7ヶ月かかりました。
咲良さんも相当落ち込んだに違いありません。「レスリングを続けられるか?また怪我するんではないか?」と悩んでいたようです。しかしお父さんから「お前以外あきらめていないから」と言われ前向きな気持ちに切替えたそうです。
練習できない時間は「他の選手の試合を観たり技に関する研究」に費やしたとか。
元木選手は「自信もないしマイナス思考、だから練習も研究御できる、それが自分の武器」と話しています。いやあカッコいいです。
2回も大けがをして立ち直ることは簡単なことではありません。この話を聞くと咲良さんをますます応援したくなりました。
3最大のライバル
元木咲良さんがパリ五輪で最大のライバルと目されるのがアイスル―・チニベコワ(キルギス)選手です。
元木選手は2023年~2024年で3度チニべコワ選手と対戦して3度共敗れています。
・2023年9月の世界選手権で「1-4」で敗れる(2位)
・2024年1月の「ザグレブ・オープン」では準決勝で対戦、「3-3」の同点ながら内容差で敗戦
・2024年4月、アジア選手権の決勝で「6-9」で敗れる。
2024年1月時点での世界レスリング連盟(UWW)のランキングでは1位アイスル―・チニべコワ、2位元木咲良となっています。
元木選手は「こんなに挫折を味わった選手もいない。金メダルを取ってリベンジしたい」と話しています。
このリベンジは単にチニべコワ選手へのリベンジの気持ちだけではないでしょう。元木選手もパリ五輪での快進撃を期待したいです。
元木咲良選手の父親
【レスリング】#元木咲良、桜井つぐみが草津で男子グレコトップ勢と追い込み|東スポWEB https://t.co/uvd61WAAmq
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元木咲良さんのお父さんは元木康年さんで、2000年のシドニー五輪に出場され、レスリング
グレコローマンスタイル63kg級で9位の成績を収めています。
簡単な経歴は以下の通りです。
本名:元木康年さん(54)
最終学歴:自衛隊体育学校
現職:海上自衛隊第3術科学校 体育教師
性格:負けず嫌い
主な戦績:1996年全日本選手権優勝
レスリングを始めたきっかけ:体育学校OBの人に勧められて
お父さんの康年さんは柔道経験者で、自衛隊入隊後の20歳からレスリングを始めたそうです。
世界選手権に出場したのも27歳、シドニーオリンピック出場も30歳と遅咲きの選手だったんですね
康年さんは派手さはないものの努力を怠らず夢をかなえた方です。
咲良さんは「お父さんから練習を強制されることはなかった。伸び伸びとやらせてくれました。」と語っています。やはりスパルタ式指導だと続けるのはきついですよね。
また咲良さんは「やらないいい訳をするな!」と教えられたそうです。
お父さんの叶えられなかったメダルを是非咲良さんに達成してもらいたいですね。
まとめ
【レスリング】元木咲良「倒しがいある」パリ五輪で女王ティニベコワにリベンジ誓う アジア選手権から帰国https://t.co/f6VVLC31oM
— スポーツニッポン新聞社(スポニチ)【公式】 (@sponichiannex) April 16, 2024
この記事ではパリ五輪に女子レスリングフリースタイル62kg級に出場する元木咲良さんについて「wikiプロフィール」「レスリングの特徴」「父親」についてまとめてみました。
元木咲良さんがパリオリンピックの62kg級に登場するのは8/9(金)で、このクラスのメダルが確定するのが8/10(土)です。
元木咲良さんには、2度の大きな膝の怪我を乗り越え、最大のライバル(キルギスのティ二ベコワ選手)に勝利して、金メダルを獲得してほしいと願っています。
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