10月23日、三井住友海上保険がビッグモーターとの保険代理店委託契約解約を発表しました。これで損害保険会社7社すべてがビッグモーターとの代理店契約を解約をすることになりました。
今後ビッグモーターで中古車を購入したお客さんは自ら保険会社を探さなければならず、顧客離れが加速しそうです。ビッグモーターは潰れるのか?潰れないのか?調べてみました。
ビッグモーターの今後の予定
現在ビッグモーターは、和泉伸二新社長(7/26就任)を中心に、抜本的な経営再建策を検討していると報じられています。
これから年内の予定は次のようになるようです。
10月31日までにビッグモーター社が支援企業を募る。
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12月31日を目途に支援企業を決定する。
因みに今後のビッグモーターの辿るシナリオは「自主再建」「支援企業による救済」「破産、再生手続き」の3つと考えられます。それぞれポイントをまとめてみます。
1 自主再建
8月10日に三井住友、三菱UFJ, みずほのメガバンクと広島銀行からの借入金90億円の借り換え交渉で、銀行団から「NO」との回答でした。
ビッグモーター社はキャッシュは豊富にあると報じられていますが、売上も減少しているようですし大丈夫なんでしょうか?
従業員数は6000人(2021年2月時点)とHPに表示されていますが、一連の不祥事で1月~3月に1000人が退社したと報じられています。
今回損害保険会社7社が代理店契約を解約、新卒採用の停止や、社内パワハラや残業代未払い訴訟も報じられ厳しい局面が続いています。
これらを総合して考えると、ビッグモーターも自主再建は厳しいのではないでしょうか?
2 支援企業による救済
どういった企業が支援企業の候補になるかというと、同業他社や、資金力があり自動車販売事業に明るい企業、投資ファンドが該当するようです。
ビッグモーター社やメディア等で「支援企業による救済」が報じられているので、現在この案でまとめるべく関係者は奔走していると思われます。
3 破産 再生手続き
上の自主再建や支援企業による救済が上手くいかない場合には破産や再生手続きとなる可能性があります。最悪のパターンです。
ビッグモーターの支援先候補はどこ?
支援先として名前が出ているのは、オリックスやガリバー、投資ファンド等です。
オリックスは自動車販売やレンタカー事業を手掛けています。オリックスにとってビッグモーターの車両整備設備や店舗の土地などに関心があるとの報道があります。
ガリバーは上場していて中古車販売企業の大手です。(ガリバーの親会社はIDOM)
ただいずれの企業が支援するにしても問題になるのが「資産管理会社を通じてビッグモーターの100%株式を保有する兼重宏行氏(前社長)や兼重宏一(副社長)氏ら創業関係者が株を手放すかどうか?どうかでしょう。
いずれの企業も正式な支援企業ではないので、新社長も不安だと思います。
ビッグモーターは潰れる?潰れない?
潰れるか?潰れないか?どうなるかは予断を許さない局面です。現在「支援先」名もオリックス等挙がっておりまとめたい方向で関係者はギリギリの攻防をしていると思われます。
個人的には潰れると何千人もの社員が路頭に迷うことになりますし、保険金不正請求で被害を受けた消費者の救済が困難になるという問題が出てきます。ですので「支援先企業」が決まるといいのですが・・・
これからは時間の問題ですが、成り行きを見守るしかありません。
まとめ
この記事ではビッグモーター社が自動車保険金不正請求問題発覚後、保険代理店との契約を失ったことを受けビッグモーターが「潰れるのか?潰れないのか?」の今後の見通しをまとめてみました。
ただ一連の問題に、ビッグモーターの組織的な関与の有無が不透明な状況には変わり有りません。ビッグモーターの経営の立て直しは実現できるのか?まだまだ予断を許さない状況が続きそうです。
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