11月14日宝塚歌劇団は劇団員の死亡事故に関して「いじめやパワハラは確認できず」と発表しました。これに対し遺族側弁護士は「パワハラの事実認定と評価は失当(正しくない)」とコメントしました。
「いじめやパワハラ」があったかどうかを遺族側と劇団が争う形となった形です。そうなると俄然注目を浴びるのはヘアアイロンを劇団員につけ火傷させたとされる天彩峰里さんです。
そこで「ご遺族が劇団の説明に納得していないこと」「ご家族が求めている上級生からの謝罪」を踏まえ「天彩峰里さんは逮捕される可能性はあるのか?」を独自に考察してみました。
ヘアアイロン事件に対しご遺族は劇団の調査説明に納得していない
11月14日の遺族代理人の弁護士は改めて「ヘアアイロン事件(2021年8月14日発生)」に関して約15分間言及しています。
ポイントは以下の通りとなります。
1 劇団は火傷の事実は認定しているが、劇団の診療所で塗り薬を塗って痕には残らない程度である(と認識している。)
2 有愛きいさんの母親は「皮膚が赤くなって3センチめくりあがった」と証言。また翌日患部の写真を撮って調査委員会に提出している。
3事件翌日の東京公演に有愛さんは出演しているが、火傷の跡が残っていた。
4 有愛さんの母親は娘とのラインのやり取りを調査委員会に提出したが、今回の件が検証されていなかった
昨日の調査委員会の会見後、被害者サイドは「上級生によるハラスメント」に関しては再調査をもとめています。
ご遺族はこの「ヘアアイロン事件」に関しては深い悲しみ、憤りをもっておられると感じました。
劇団サイドは「パワハラやハラスメント」問題に関しては蓋をして、スルーの姿勢をとっています。劇団はヘアアイロン事件の当事者たる天彩峰里さんを守る姿勢を見せていますが、ご遺族は到底納得できないと思います。
ヘアアイロンは普通ヘアサロンで美容師さんが使用するか、自分自身が使うことに限定されると思います。プロでもない人が他人に使用するなどとは普通考えられません。ましては指導になる筈もありえません。
ご遺族が求めているのは劇団と上級生の謝罪
11月10日の会見でご遺族の代理弁護士は以下のようにコメントしています。
「劇団は、娘が何度も何度も真実を訴え助けを求めたにもかかわらず、それを無視し捏造隠ぺいを繰り返しました。」
ご遺族は一連のハラスメント行為を行った複数の上級生に対し謝罪を求めています。この上級生の中にヘアアイロンを使用して火傷を負わせたとされる天彩峰里さんも含まれています。
会社で起きるハラスメントしかり、今回のような係争案件になりうる事例では早い段階で、加害者サイドがいかに早期の段階で謝罪するかが、問題解決のカギだと思います。
謝罪が遅れれば遅れるほど問題はこじれるし被害者は加害者に対する疑念や不信感が一層増幅します。
宝塚歌劇団は過大な残業時間は認めても、上級生の「ハラスメントやいじめ」は認められない、認めたくないんでしょうね。
もしかしたら天彩峰里さんは劇団に「謝罪したい」と告げているかもしれません。しかし劇団から「謝罪しちゃダメだ、もうお前だけの問題じゃないんだ」と説明説得されているのでは?と思ってしまいます。
天彩峰里さんの逮捕はあるのか?
劇団側は「ヘアアイロン事件」に関して「意図的なものではなかった」と強く否定していますし、天彩峰里さんの逮捕は考えにくいです。
ただ遺族側の弁護士と劇団との交渉が難航して、劇団が「ヘアアイロンの事故は故意ではなく、パワハラやいじめではない」と主張を続けるようだと遺族側が被害届を警察に出す可能性はゼロでなくなる可能性があります。
その場合は容疑者を逮捕せず、在宅で捜査が進む書類送検にのではないでしょうか?(罪状は傷害罪?)
遺族側の弁護士は「(ヘアアイロンの件で)わざとやっていないと否定しても怪我を負わせたら重過失は明白です。それでも謝罪がない。」とコメントしています。また劇団側の第三者委員会の報告に対し「パワハラの事実認定と評価は失当(正しくない)」とも報じられています。
これ以上事態を深刻化させないためにも、何らかの形で天彩峰里さんや上級生はまずご遺族・ご両親に真摯に謝罪することが必要と思われます。
公式の場での謝罪が難しければ、非公式の場を設けてでもまず謝罪してあげてほしいです。
まとめ
この記事では2021年8月14日に起きた宝塚歌劇団宙組での「ヘアアイロン事件」で加害者とされる天彩峰里さんは逮捕されるのか?」に関して「ご遺族が劇団の調査報告に納得していないこと」「ご遺族が求めている天彩さんら上級生に対する謝罪」を交えて独自に考察してみました。
ご遺族と劇団が速やかに和解され、劇団上級生からご遺族に謝罪が行われることを期待するばかりです。
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