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スポーツうるぐす
今回のダイジェスト
スポーツうるぐす
毎週土・日 23:55〜24:35放送!

これまでにオンエアされた「スポーツうるぐす」の放送内容ダイジェストです。

江川卓
番組サイト スポーツうるぐす
11月3日(土)

登場するアスリート

中村紀洋

「どん底」から復活!

木曜日、中日が53年ぶりの日本一に輝いた。シリーズMVPは年俸600万の中村紀洋(34)

中村紀洋(以下中村)「1月からいろんなことがありましたけれども、いろいろ手伝ってくれた人たちがいっぱいいるので、ドラゴンズ関係者の方、チームメイト、本当にいろいろ助けていただいてありがとうございます。」

中村は感極まり、涙をみせた。

去年5月13日、当時オリックスの中村は左手首にボールを受け、ケガの影響から不本意なシーズンを過ごした(85試合 打率232 本塁打12 打点45)。 そして左手首の手術を決断。このケガが公傷とは認められず、中村には大幅な年俸ダウンが提示された。(2億円→8000万円 60%のダウン) 球団に待遇改善を訴えたが想いは届かず、オリックスを退団。

中村「ショックですね。どこか手を挙げてくれる球団があればと思っていますけど。」

退団した日の夜、中村は最愛の娘から手紙を受け取っていた。そこに書かれたメッセージは「パパ野球頑張ってね。パパ大好き。」

夫の決断に妻・浩子さんは「自分の納得できるところでやれるのが一番。好きな野球を思う存分やりなさいよ。」
自分を信じ、支えてくれる家族の為にも立ち止まるわけにはいかなかった。

2月1日、プロ野球12球団が一斉にキャンプインする中、ひとりぼっちのキャンプイン。移籍先が決まらなければ、浪人生活。かつて、ホームランと打点王の2冠に輝いた男は、どん底からの復活を信じていた。そして落合監督からの一報が。

中村「まず第一声が、野球をやりたいのかと言われたので、“はいやりたいです”と答えた時に、テストをさせてくれと。僕もどんな形であれ見ていただきたいという気持ちもありましたから“喜んで行かせてもらいます”と」

2月14日、オリックス退団から一ヶ月、ついにめぐってきた球界復帰のチャンス。メジャーリーグも経験した男はプライドを捨て、一心不乱に白球を追った。背番号は205、テスト合格を果たした中村は、育成選手として再スタートを切った。一ヵ月後、開幕一軍メンバーの中に、中村はいた。開幕戦の朝、中村は一人暮らしのホテルで家族と迎えた。テーブルに並ぶ赤飯と尾頭付きの鯛。毎年開幕の日に行う儀式。しかし、プロ16年目の今年はようやく辿り着いた特別な儀式。

中村「80%この鯛は食べられなかった。感謝、感謝」
浩子さん「まさか食べられるとは思わなかった。よかったね、パパのユニフォーム姿見れるね」

いよいよ開幕戦へ。中村の表情は一変、勝負師に。娘の言葉が中村の背中を押す。
「パパ野球頑張れ。いってらっしゃい。」

落合監督への恩返し。それはこの開幕戦で結果を出すこと。そして一打同点の場面。中村は期待にこたえる同点タイムリー。自分を信じてくれた人のため、どん底をみた男は自らのバットで這い上がった。

そして迎えた日本シリーズ。開幕から中村は一際輝きを放った。バッティングではその勝負強さを発揮し、日本一へと突き進むチームを牽引。さらに守備でも体を張ったファインプレー。4割を超える高打率を記録し(打率444)チームを53年ぶりの日本一へと導いた。

激動の一年を締めくくる最後の試合、お立ち台に中村はいた。

一人ぼっちのキャンプインからシリーズMVP。中村は野球人生最低のスタートから野球人生最高の瞬間を迎えた。

中村「本当にドラゴンズに拾っていただいたので、何とか恩返ししたいなと思って、この日本シリーズでちょっとは恩返しできたかと思います。野球はおもしろいですね。」

11月4日(日)

登場するアスリート

落合博満

緊急生出演・落合監督 落合×江川 対談

江川「日本一おめでとうございます。」
落合博満監督(以下落合)「ありがとうございます。」

江川「まずこのシーンからお話を伺いたいんです。第5戦なんですけども、8回まで山井投手が完全試合をやっています。9回はですね、岩瀬投手に変えたんですけども、うわさによると山井投手のまめが潰れたということらしいのですが、もしまめが潰れてなかったら9回は投げさせたのでしょうか?」
落合「おそらく岩瀬でしょうね。というのはこの4年間一番最後は岩瀬、それでゲーム組み立てて先発どこまで引っ張って、だめだったら中に誰かを使って、最後は岩瀬でいって落としたのならしょうがないというふうにゲームプラン立ててますから。まぁ、山井が万全でも岩瀬いってるでしょうね。個人の記録というよりも53年は長いですから。」
江川「もし第5戦、川上投手が投げていたらどうしますか?」
落合「川上だったら、彼がスグ自分から岩瀬に変えてくれといいますよ。負けてる時はいくでしょうけれど、たとえ川上が完全試合をやっていても”岩瀬頼む“と言うと思います。」
江川「それは意外な答えです。私はピッチャーなので、そういう場面で胴上げ投手やりたいと思うので、そういう性格かなとおもったのですが・・・」

江川「それではここで見ていただきたい映像があります。」

89年8月12日ナゴヤ球場、巨人・斎藤雅樹投手、8回までノーヒット。落合監督が自らサヨナラ3ランホームラン。一発の怖さを知らしめた試合として記憶に残ってる方いらっしゃると思います。

江川「覚えてらっしゃいますか?」
落合「覚えています。あの試合は完全にノーヒットノーランやられるだろうなと思っていましたから。」
江川「ああいう打席に入る時、どういう心境で入るのですか?」
落合「“よくぞ俺のとこまで回してくれた。俺が決めてやる“という心境です。」
江川「そういう心境じゃないと打てないものなのですね?」
落合「はい、そう思います。」

江川「落合さんは2回、日本シリーズに負けているんですけれども、もし今年日本シリーズに出たら何かを変えなくてはいけないと思ってらしたのではないかと、思っていました。2回負けた後に何を思いましたか?どうしたら日本シリーズに勝てると」
落合「シーズン中とは、まるっきり別の使い方、選手の見方をしなくてはいけないだろうなと。調子のいい選手は誰で、悪いのは誰なんだ?それはシーズン越えて戦ってきて、ここまでこれたのは選手のおかげなんだけれども、ただ短期決戦という場になった時に、調子いいの?悪いの?どっちなの?そこでハッキリしないと。あの2回の負けから学んだことです。」
江川「そうすると2回負けた時は、シーズン中と同じ野球をやったわけですね?」
落合「そうです。」

江川「落合監督にとっていい誤算として、福留選手が抜けて中村選手が活躍されましたけれども、これは計算に入っていたのでしょうか?」
落合「これは入っていません。ペナント後期の打率というのは、ほとんど打ってませんからね。ただこのシリーズに限って言うと、あんまり引っ張りこみにいってないんですよね。それがよかったのかな。私も経験ありますけども、腰の痛い時というのは一球で決めなくてはいけないという集中力、それが彼にあったんだと思います。」
江川「それは修羅場をくぐりぬけてきた、素質というものですか?」
落合「そうですね。それと先は見えてますから。あと何試合で休めると。だからあれはうれしい誤算です。」

田辺アナ「江川さんなら山井投手をどうされましたか?」
江川「交代でしょうね。落合さん言われたとおり、岩瀬投手でやってきたんですものね。」
落合「そうです。あの場面でいって、3人で帰ってくる岩瀬の精神力はもっと賞賛されてもいいと思う。」
江川「もっとお話聞きたいのですが、時間が来てしまいました。またお話聞かせてください。ありがとうございました。」

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